#3 朝の歌1

Song of Morning, book1 朝ってどんな時?

朝は澄み渡った心から生まれてくるのです

太陽の光は限りなく透明な心にさし

心を通り抜けて

無限の天空へと還っていきます

人間の心は限りなく開けて

光を遮断するものはもうなにもないのです

地上は光に満ち、愛に包まれています

 

いま、地上に訪れようとしている朝は

限られた人のものではありません

すべての人の心が開けて

朝を感じ取ることができるのです

光は一人一人の心にさしこみ

その心をとおりぬけて

また明るい空へと還っていけるのです

すべては軽やかで輝きに満ち

生命の喜びに溢れています

地上にそのような朝が訪れるとき、霊界のわたしたちもまた

地上から送られてくる愛と光によって

輝きを増すことができるのです

あなたがたとわたしたちは別々のものではありません

わたしたちはかつて地上に人間の生をうけ

今は霊界にいながら地上のあなたがたとともに

光と愛への道を求めているのです

あなたがたが一歩光に近づけば

わたしたちも一歩光に近づくことができるのです

わたしたちが一歩愛に近づけば

あなたがたもまた一歩愛に近づくことができるのです

この広大な全宇宙を覆い尽しているたった一つの波動

それは光へと向かう大きなエネルギーの波動なのです

苦しい夜を過ごした人間は

やがて、美しい朝の喜びに浸りきることができます

そのとき

わたしたちも霊界で同じようなすばらしい朝を迎えるのです

人間は生命(いのち)の喜びに沸き返るなかで

新しい文化を創っていくことでしょう

それは生命の喜びを綴った詩であり

絵画であり、音楽であり

彫刻であり、科学なのです

今後、科学もまた大きく変わることでしょう

科学者は研究を積み重ね

物理学の分野でも、生命科学の分野でも、

生物学の分野でも、医学でも

すべての分野で同じ真理を発見しようとしているのです

今までの人間には三次元的な理解しかできなかったので

宇宙の真理の一部しか伺い知ることはできませんでした

が、朝を迎えると、多くの科学者たちは三次元的束縛を逃れて

四次元、五次元、

無限次元の真理に到達することができるでしょう

それは、ただ人間だけの努力によるものではありません

霊界に還ってきた多くの物理学者や科学者たち

すべての霊界の人々が、すべての地上の人々とともに

真理への道を一歩一歩歩んだ末に

知的世界でも

三次元を超えたほんとうの真理をわかり

それを数式で表し、物理学の言語で表し

人間の頭脳でもって理解可能にすることができるのです

それほど人間の頭脳は開かれるのです

それは、今までの人間には

想像を絶するようなすばらしい知的世界です

そこでは、人間が三次元的理解に縛られているために

いまは奇跡と思っているようなことが

別に奇跡でもなんでもない

ただの物理学の法則によっていることを

知ることになるでしょう

そして、地上のエネルギーや食料の問題も

この飛躍的に開発された科学によって

すべてわけなく解決できるようになるのです

地球星の上には

さらにさらに数多くの人類が暮らすことができます

量の問題を人間は何も心配する必要はないのです

人間として与えられたあらゆる感性の限りを尽くして

生まれた生命の喜びを味わい尽くし

地上に表現していけばいいのです

宇宙空間からみた地球は青と緑のすばらしく美しい星です

太陽から見ても、霊界から見ても

そのころの地球星の輝きは

今の何倍もすばらしいものとなるでしょう

朝はこの宇宙に生きる

すべてのものに与えられた最高の憩いのひとときです

夜の苦しみを超えたものにのみ許される

最高のやすらぎのときです

朝の光の中で

人間たちは完全に心いやされ

宇宙の調和を感じ取れるようになるのです

死んだ人々にも、

肉体的には死後といっても、夜明けはくるのです

霊として迎える朝は、地上の朝と同じことなのです

夜や戦いを恐れて絶望してはいけません

死後に迎える朝もまた

地上の朝と同じような輝きに満ちているのですから

生死を考えないで、ひたすら人々を愛することです

愛に徹して、愛に生きることです

人間は宗教の形づくられた姿にこだわってはなりません

形をとるとき、すべてのものは

限りある姿となってしまいます

教会も、寺も、宗派も、同じことです

それぞれ限りある姿をこの世に晒しているだけなのです

生命は限りある姿のなかに生き続けることはできません

ほんとうの生命はただの光、

愛のエネルギーそのものなのです

言葉でもないし

まして、過去の人間たちの語ったことや行ったことのなかに

無限の生命が生き続けているというわけではありません

無限の生命は言葉を超え

形を超え

歴史を超えたほんとうの光、愛と熱と光なのです

過去にこだわることはおやめなさい

過去は夜のうちにすべて溶かされ

朝がくるときに、すべては新しく生まれ変わるのです

人間は朝の光のなかで

またすばらしい文化を創っていくことでしょう

美しい地上の姿をあらゆる芸術の分野に表現し

そのことを無上の喜びとするでしょう

朝は、最高のやすらぎのときです

朝がきたら

朝を大切に、その喜びを無限の一瞬のうちに感じ尽くして

宇宙の生命と一つになりきることです

朝は、地上の暦では、ずいぶんと長く続くことでしょう

朝は、すばらしいときです

朝を信じて

生命の限りたがいに愛し合って

夜を乗り越えてください

霊界のわたしたちはとても大勢いるのです

ほんとに数限りない霊が集まって

この地球の夜明けのために

愛の波動を送り続けています

あなたがたの知っている過去の科学者や文学者、詩人

ほとんどそのすべての人々がこのことにかかわり

このすばらしい夜から朝への変化のときを

地上の人間たちに伝えようと試みているのです

地上の人々は、このことを知らないとすれば

苦しみのあまりに絶望してしまうかもしれないからです

あなたがたはこのわたしたちの地球への愛の歌を

地球上の一人でも多くの人々に

すべての人類に伝えてください

それはかならずできるのです

そのためにこそ、

この歌は、いま、こうして伝えられているのです

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