#2 夜の歌1

Song of Night, book1 地球は夜から朝へと大変化する

夜が明けるのは時間の問題です

あなたがたはもう準備されているのです

美しい朝はそこまで来ているのです

夜のしじまに吹く風は心を吹き抜けてゆく嵐です

地球の夜は長く長く続きましたが、やがて明けるのです

地球星には限りないいのちのエネルギーがあります

湧きあがる泉のように

その力は燃え

草木の芽生えとなり

数々の生き物たちの喜びの歌となっています

石ころさえもいのちの歌を歌っています

石は川の水と戯れて

ぴちゃぴちゃといのちの歌をうたい

やがて水に溶けて

砂となって流れていきます

そして、はるか海までも旅をし

いのちの波を伝えているのです

魚は水の中でぴちぴちと跳ね

背びれを光らせ

波と戯れながら水上へと昇っていきます

山の樹々があります

山の樹々は天に向かって伸び

大地には根を張り巡らし

土と戯れ

いのちの歌をうたっています

愛はあまねく大地を包み、愛によって大地は溶かされ、

地球は再生するのです

地球は、長い間苦しんできました

なぜ苦しんだのでしょう

それは、愛が涸(か)れていたからです

地球は暗く、孤独で、みじめな歳月を過ごしてきました

地球には星としての心があるのです

地球の上で暮らす人間はそのことに気づいていません

星としての地球は深く愛を求めているのです

地球星と一体となって生きる人間にも愛が必要なのです

地球への愛は

地球の心を暖め生命の力を再び甦らせるのです

一人一人の愛の力によらなければ

地球を生きかえらせることはできません

愛の力を信じることです

愛あるところに生命が芽生え

生命は愛によってながらえることができるのです

死は突然にやってきますが、死は別れではないのです

愛によって人は生き、愛は死によって引き裂かれることはありません

愛するものとともに人は生き、やがて死んでゆくのです

生命の喜びは死よりも強いのです

生命によって人は愛を伝えていくのです

愛し合うことは何にもまして人を高め

愛によって人は生まれ変わることができるのです

愛は生命の喜びです

愛によって生き、愛によって死に

愛は大きな一つの波となってこの地上を包んでいきます

愛し合う人々は幸せです

愛はすべてを溶かし、愛はすべてに打ち勝つことができます

愛によって人は生き、

人々は愛の力で世界を変えてゆくのです

愛は力強いのです

愛よりも強いものは、何もないのです

愛こそ生命の力です

愛の光はすべてを映し出し、愛はくまなく闇を照らします

何も恐れることはありません

死はほんのちょっとした休息です

春には花が咲くように

秋には鳥が柿の実をついばむように

季節は移り変わり

人の生命もまた、冬には死に絶えます

愛によって生きたものは死によって死ぬことはありません

死はかりそめの姿なのです

生死を超えて、波のように果てしなく続くのです

夜のしじまに吹く風は激しく樹々をゆさぶり

その激しいエネルギーで心を根底からゆさぶります

人の心の濁りは吹きすさぶ嵐の力でゆさぶられ、浄化されていきます

夜の風は激しくうなり

地球をまわしつづけるエネルギーといっしょになって地上をかけめぐり

荒々しく人の心に溜まった汚れを落としていきます

夜はあくまでも暗く、一条の光すらないのです

光のない夜に風は渦巻き

人の心の濁りを溶かし

あらゆる膿をどろどろと吐き出させます

激しい嵐の渦を吹き荒れるにまかせておけば、心は浄化されていくのです

まず、一つの星の光を見つけることでしょう

暗い空にたった一つの星が瞬き、光への道を示すのです

嵐によって心が洗われるにつれて星は数多く瞬きはじめます

やがて、月が見えるでしょう

月は、三日月、半月、いつか満ちて望月となります

望月の光は太陽の愛の反射です

望月の光は地上を照らし、地球と人々に安らぎを与えます

人々の心が温まってゆくと、夜明けのときが近づくのです

夜明けは太陽の光とともに来るのです

太陽は地球星に住む人間にとって愛と力の源泉です

太陽が地上を照らしていないとき

地上は暗く、夜は寒く

人々の心もまた冷たく冷えているのです

夜明けはどのようにして訪れるのでしょうか

月の光に照らされた人間たちが

心に愛の熱と力を少しでも蓄えることができたなら

夜は明け始めるのです

夜明けの太陽は

しらじらとした光を地球と人々の上に惜しむことなく降り注ぎ

人々の心は、夜明けが近づけば一気に暖められて

夜の汚れや濁りは朝露とともに消えてしまいます

春は地上の時間では一年に一度訪れますが

さらに大きな時間の尺度でみると

地球の暦で二千年を過ぎてから地上の春は訪れるのです

それは宇宙のあらゆる天体や生きものたちの

より大きな生命のリズムに呼応しているのです

地球に春が訪れるとき

地球星の心も癒(い)えて

地上に住む人々の心も癒えて

春の喜びに舞うことでしょう

夜明けの前に、恐ろしい嵐が吹きぬける夜があります

夜はごうごうと吹く風とともに過ぎていくでしょう

風はすべてを舞い上がらせ

すべてを叩き

すべてを壊してしまうかもしれません

でも、それは夜明けを迎えるための準備なのです

夜を恐れないことです

宇宙はなぜあるのでしょう

宇宙は形あるものも

形なきものも共に

愛の波動を伝え合うためにあるのです

太陽の限りない熱と光

その愛に人間の心の波動が一致するとき

夜明けが訪れ

地上の人々は愛によって生きるようになるのです

人間は驚くような鮮明な意識を与えられています

だからすべての人がこのことをわかることができます

人間はみな

なぜこの地上に生まれてきたのかを知らねばなりません

太陽と地球はともに響きあい

ともに呼応しあって

互いの愛を深めるのです

太陽の愛と地球と地上の人々が響きあうとき

夜明けが来るのです

地上のあなたがたとともに霊界のわたしたちも

太陽の愛に響きあい

ともに地球の夜明けを待っているのです

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