#14 夕暮れの歌

Song of Dusk 人類の旅の終わりは、光へ



四千年を前にして生まれてくる人類は

何千年、何万年ものカルマをほとんど解きつくして

肉体の重さも

ほとんど羽一枚のように軽いと感じられる姿になっていることでしょう

といっても、もちろん物理的には

今の人々と同じ重さがあるわけですけれども

その頃の人々は、身も心も

まるで羽一枚で暮らしているように軽い

そういう感じで生まれてくることでしょう

四千年を前にした

人類の地球上での最後といえる人生は

最高にすばらしいものになるでしょう

あなたがたの目には見えないけれども

地球上の人々と深く連動しながら存在している霊界でも

全く同じように、全ての霊が

すばらしい終わりの時を迎える準備を整えているのです

このとき

地球上に生まれてくる男女は、みんな

もともと一つの霊であったおたがいの相手と出会うようになります

そういう1組の男女が出会うと

たとえて言うならば

+(プラス)とー(マイナス)が出会ったように

完全に一体となり

溶けあって

0(ゼロ)に還(かえ)る

つまり、光に還るのです

そういう組み合わせの男女が

最後の生では

かならず出会うことになるでしょう

男女はそのために分かれたといってもいいのです

男女という性は

めぐりあって

愛しあったり、憎みあったり、傷つけあったり

あるいは、子供を生み育てたり

いろいろなことをしながら

人間としてのカルマを作り

さらにそのカルマを解消していく

そういうことのために必要だったのです

男女という性は、人間が人間としての心身

つまり肉体と魂と心と霊とを持ちながら

完全に軽くなっていくということを体験するために

必要だったというわけです

そして、男女には最終的に完全に溶けあって

一つになり

0に還れる

光に還れる、という組み合わせがあるのです

そういう二人の男女はもともと一つの霊であり

それが分かれて男女になったわけですから

最後の生においては

再び出会って

溶けあって一つになり

最終的にあらゆるカルマを解消するのです

四千年のときに

すべての人々はツイン・ソウルと出会って

光に還るという

すばらしい瞬間を迎えることになるでしょう

それはもちろん、今の人間にとって

とうてい想像しうる世界ではないかもしれませんけれど

人類が最終的に迎えるすばらしい日々なのです

四千年を前にした人類は

すべての人がツイン・ソウルに出会って

ともに暮らし

最後まで残っていたすべてのカルマを解き

完全に軽くなっていくことが出来ます

それまで何万年もの間、多くの出会いは

重いカルマを作ってしまうことが多かったわけですけれど

ツイン・ソウルの出会いは

すべてのカルマを解消していくという不思議な出会いなのです

もともと一つの霊が男女に分かれて

数々の輪廻(りんね)の旅をくりかえし

最後に男女という形で出会って

不思議な驚くような力で二人は吸い寄せられるように愛しあうのです

その愛はカルマ的な重みをつくる愛ではなくて

逆に、すべての汚れを昇華していく

溶かしきっていく愛なのです

どうしてそうなるのかというと

ツイン・ソウルの組み合わせというものを

こういうふうにたとえたらいいのかもしれません

地球上の物と物の色を重ねあわせると

たとえば色の三原色を重ねあわせれば黒になります

けれども、光の世界で

光の三原色を重ねあわせたときには

それは白光になります

地上の普通の恋愛や人間のつきあいは

色と色を重ねあわせれば黒になるというように

カルマの重みを作り出してきました

けれどツイン・ソウルの男女の出会いは

光の色と色の出会いのように

重ねあわせれば

より白に近づくことが出来るという出会いなのです

どのカップルも

二人がたがいに完全に溶けあい

自他の感覚もなくなって一つの人格といえるまでになり

一人一人が小さな自分という意識を

完全に捨て去ってしまうようになるために出会うわけです

すべての人々が

そういうツイン・ソウルというものを形成するわけですから

人類はみんな

自分というものを完全に捨てきって

一つの霊に帰することが出来るわけです

そんな不思議なことが

四千年を前にして起こるのです

そのとき

他の星からみると

地球上はまるで光の膜(まく)でおおわれたように

明るく輝いてみえることでしょう

それほどにも、地球上の人々は

自我というものを捨てきって

完全に一なる宇宙の意識と一体になることが出来るのです

そのとき

地球上の人類のエネルギーは白い光となって輝き

他の天体からはっきりと

それとわかるような明るさになって見えることでしょう

四千年を迎えたとき

そうした人々はもう肉体を必要としなくなって

みなともに

霊界にいる人々もともに

完全な白光となって昇天し

光に帰するようになるでしょう

人間一人一人のエネルギーというのがどのくらい大きいか

今、あなたがたは自覚していないかもしれませんけれど

人間という霊的に高度な生きものが

物質となって生きているということは

ほんとうにすごいエネルギーを使っていることなのです

完全に光に還るその瞬間の地球の白光の明るさは

それはもうほんとうに何万光年もの先の星からも見えるほど

まるで地球が新星となって輝いていると思われるほどのものでしょう

そして、白光となって光に還った人類の霊は

新しい生命(いのち)を全宇宙に伝えていくことになるでしょう

地球という星は

その後もやはり青い海をたたえ

緑の森林が茂る美しい星として存在しつづけ

太陽もまた限りない熱と光を地球に送りつづけるでしょう

だから、人類が地球での旅を完全に終わって

光のエネルギーとなったあとも

地球は地球としての生命をながらえ

太陽も太陽としての生命をながらえるでしょう

ほかの惑星たちもそうです

一度光に還った

わたしたち人類の生命が

無限のエネルギーになって

再び、この地球上に新しい霊的な生物として

住むようになるということもあるかもしれません

ただ、人類という名のもとに

肉体を持って

多くの試練を経てきたわたしたちとあなたがたのすべては

あなたがたが四千年と呼んでいる瞬間に

あらゆるカルマ的なドラマを終えて

この広大な全宇宙をおおいつくしているたった一つの波動のなかに

完全に還ることが出来るのです

光となり、宇宙とひとつになったそのとき

地球の人類の歴史というものがいかにすばらしいものであったか

すべてが完全に調和していたのだということが認識されることでしょう

光に還った人間は

すべての過去

地球とともに歩んだすべての人類の歴史を

一望のもとに見わたすことも出来ます

地球の歴史的時間でいえば、紀元五世紀も六世紀も、二十世紀も二十一世紀も

何万年も前の日々も

そのすべての瞬間が

宇宙のなかで見事に調和していたということに気づくでしょう

人間が地球上に残した足跡は

すべてがそのまま輝いているのです

あるとき吹いた一陣の風も

野に咲く花も

樹々も

人と人が殺し合う姿でさえも

光に還った人類の眼からみれば

それはそれで氷で造られた美しい彫刻

例えてみれば、そんなふうなものなのです

どの一瞬も

どんな行為をしていようと

すべてのものがそのまますばらしく調和して

輝いているのです

現代の人々にとっては

人間は苦しみばかりが多い生きものだと思われているかもしれませんが

四千年の後

みな光に還ってから

さまざまな過去を振り返って眺めたとき

地球がすばらしい宇宙の調和を表現していない一瞬は

なかったのだとわかることでしょう

すべての人々は

互いに愛しあい

光に還るために

この地上を旅しているのだ、ということを信じてください

カルマによって

たとえどのような行為をすることになろうと

一人一人すべての人が宇宙の調和を表現している

野に咲く一本一本の花や草と同じようにそれを表現している

ということを信じてください

そして、すべての人々が四千年のときに

どんなカルマも解消して

完全に光に還れるということを信じてください

その実感を味わうために

人間はみな肉体をもって生まれて旅をしているのです

その旅の途上の一つ一つの実感は

すべてかけがえのない実感なのですから

人生のどの一瞬もほんとうに大切に生きてください

それは、光に還ってからでは味わえない

肉体をもっているときの実感なのです

それを味わうためにも

肉体をもった人間という存在はあるのです

光に還ったときに

過去のすべての瞬間をみることは可能ですけれど

肉体をもってそれを味わったその一瞬の

味わいというものはその時にしかないので

肉体をもって生きるということのすばらしさを納得してください

霊界のわたしたちも

地球上のあなたがたも

四千年のときにはともに地球をとりまく白光となって

宇宙に巨大な新星が現れたような

すばらしい白光で地球を包むことでしょう

そのすばらしい日をかたく信じてください

そのすばらしい一瞬

光に還るそのときを

霊界で霊として生きるわたしたちも

心から待ち遠しく思っているのです

霊界のわたしたちが

夜明けを迎える前に

吹き荒れる夜の嵐を体験する

地上のあなたがたに贈れるメッセージは、これだけです

どうか

光に還れる日を信じて

夜の嵐を乗り越え

夜明けの日々を楽しみ

肉体をもって生きる日々の味わいを楽しんでください

地上のあなたがたにこうして語りかけることは

尽きないという思いもありますが

夜明けを前に

今、わたしたちがあなたがたに伝えたいメッセージは

一応これで終わります

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