#10 朝の歌4

Song of Morning, book4 宇宙はたった一つの生命(いのち)の現れ

地球のすべての人々が

自分たちの生命は一人一人バラバラなのではなくて

ほんとうはたった一つの生命なのだと気づくときに

夜明けは来るのです

それは、地球上の人類にとって

大きなすばらしい進歩をなしとげたことになります

すべての人が

自分の生命がバラバラの小さな生命ではなくて

宇宙の大きな生命のなかに自分が生かされている

その大きな生命の息づきのなかの一ひらの花びらであり

木の芽の一つであるということを、実感するようになるのです

それはほんとうにすばらしい喜びに満ちた日となるでしょう

なぜなら

生きているひとはみなたった一つの生命を生きているのだと

実感するわけですから

近くにいる人々はたがいに顔を見合わせて

全身のあらんかぎりの力でもって

その喜びを表現しようとすることでしょう

そして、夜の嵐のなかで死んだ人々もまた

霊界のわたしたちとともに

霊界も地上も一体であり、巨大な一つの生命のなかに生きていたのだ

ということを自覚することでしょう

では、朝を迎えたあとの人類の歴史には

どんな意味があるのでしょうか

おおきな生命のなかに自分が育(はぐく)まれているという

一番大事なことをわかったあとでも

人間は地上と霊界の旅を続けることでしょう

それは

自他ともに一つの生命だということをわかるのは

朝の時代のほんの始まりにすぎないからです

宇宙の営みやその仕組みを知り尽くして

人類が一丸となって光に還っていくためには

もっともっと多くのことを知らなければならないからです

そのためには科学もさらに発達し

人間の感性が

もっと研ぎすまされたものとならなければなりません

あなたがたは、なぜこのような旅が用意されているのかと

不思議に思うかもしれませんね

それはすべての形あるものが

形なきより自由な姿に還っていくための旅なのです

形というのは

プラスとマイナスが分かれるように

陰と陽が分かれるように

そうした分かれるということによって生まれたのです

なぜプラスとマイナスが分かれたのか

その問いについての答えは

それが宇宙の営みだからとしか言えません

プラスとマイナスに分かれた霊たちは

長い長い旅ののちに

やがてその本来の相手であるプラスあるいはマイナスの霊と出会って

ゼロ

つまり肉体を捨てて

より自由な光の世界へと還っていけるということなのです

人間は驚くほどの認識能力を持つ躍動する生命なのです

だからこそ

光へと自らを一瞬一瞬こぎよせていく力が備わっているのです

夜が明けたとき

形ある地球の上もまた文字通りの光の乱舞のときとなるでしょう

嬉々とした最高の生命の喜びのときとなるでしょう

そのような朝がかならず訪れることを信じて

光への道を一人一人あらん限りの力で進んでください


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